遠隔学習…e-ラーニング
ジェームス・イエロリーズ
テクノロジーに支えられた遠隔学習は、米国、カナダ、およびオーストラリア
(学校のない僻地で生活している子供たちは通学が不可能であるため)のような国々が発祥の地です。初期には小型飛行機で都市の"教師"に宿題を運び、
添削されて、新たに週の課題が運ばれるといった具合でした。どちらかが遅れれば 1週間の学習そのものにタイムロスが生じてしまうというもので、
あまり良い方法とはいえませんでした。 1970年代に入り、ファックス、ビデオおよびケーブルテレビなどの普及により、いくつかの地方には、
アクセス法も増え、速度も増しました。 1980年代には衛星テレビが普及し、遠隔地社会の教育手段として利用され、
コミュニティー情報およびエンターテイメントの普及を助けました。
インターネットの普及は e-ラーニングを可能にし、教育プロセスを急速に変化させています。北米、ヨーロッパ、また南半球の多くの国々において
e-ラーニングは、従来の教室で行う授業と同様に正規の授業として定着すると同時に、非常に忙しく、通学が不可能な学生への補習手段としても利用され、
学士・修士・博士課程などの修了証取得なども容易にできるようになりました。北米のいくつかの大学では、授業料にノート型パソコン代が含まれており、
課題はすべて大学のウェブサイトに掲載されています。また、学生と教授あるいは勉強法など、課題に関するやりとりはすべて e-メールにて行われます。
北米ではe-ラーニングによって MBA を取得する割合が増加傾向にあります。多数の教育機関が MBA をはじめ様々な課程の
e-ラーニング・プログラムを
提供しており、コース・オプションを設けるところも急速に増えてきているため、どのプログラム、コースがベストなのか知ることは困難な状況にあります
企業の
e-ラーニングはさらに急速に発展しています。バーチャル・クラスルーム技術は、恐らく現在マーケットにある最高のシステムであろうテレスイートの
例もあるように劇的に発展を遂げました。テレスイートは、デューク大学がクライアント企業のためのエグゼクティブ・プログラム実施のために使用しており、
アリゾナ大学も企業向け MBA
プログラムに利用しています。それは劇場形式のようで、遠隔会議に使われるように境界のない、講演者と学生双方にとって
臨場感溢れるものです。テレスイートのような高品質・高額のようなものを除いては、受講コース修了と目的達成に主眼をおいた単方向の学習が主流です。
チャットおよび他の相互交換機能の増加は、e-ラーニングをより楽しいものとし、アクセスしやすくすることに役立っています。
日本では今日まで、接続料の高さが主な原因で
e-ラーニングの発達が遅れています。均一料金の高速接続が可能になりブロードバンド環境が整うことにより、
企業・機関・個人のオンライン学習者たちにとってはオンライン学習はより魅力的なものとなっていくことができます。ブロードバンド環境の整備は、
ビデオ・ストリーミング、高度なチャット機能や他の機能の導入を可能にし、より内容の充実したアクセスしやすいものとしていくでしょう。
ここに、教育機関/コース・プロバイダー選択をするためのいくつかのポイントを挙げてみましょう:
1. 妥当性: e-ラーニングは正当であるところと、正直申し上げてそうでないプロバ
イダーがあります。 世界に名だたる有名大学は単位として認められるコースと認められないコースの両方を設定しています。確認することが大切です。
コース・プロバイダーはいかがですか。
2. 無料体験: ほとんどの
e-ラーニング機関および組織は、通常、オンライン図書館やチャット・エリアを含むバーチャル・
キャンパス訪問を受け入れています。もしアクセスを快く受け入れていないようであれば、理由があるかもしれません・・・なぜでしょう?
もしかしたら、現実には存在しないからかもしれません。
3. カウンセリング・サポート: その機関は適切なカウンセリング・サポートを行って
いますか。あるいは、授業料を払いこんだ後、教科書と 「幸運を祈る」というメッセージだけを受け取ってはいませんか。
4. テクニカル・サポート: いくつかのオンライン学習は、特別のソフトウェアがダウ
ンロードに特別のソフトウェアが必要です。 そこは、適切な支援を提供しますか。それとも、あなたがひとりで解決しなければならないでしょうか。
5. インストラクター: コースのためのインストラクターおよびアシスタントは資格が
ありますか。チェックをお忘れなく。
6. コース内容: コース内容はきちんとしていますか、ユニークですか、更新されてい
ますか。 e-ラーニングは本来、 テキストおよびコンテンツをその分野における進歩を反映するために定期的に更新されなければなりません。
コンテンツはきちんと最新情報に更新されていますか。
7. 最新アクセス技術: ユーザーにとってアクセスしやすい最新の技術を備えているで
しょうか。
8. 小さなステップ: e-ラーニングは相当な勤勉さが要求されます。1つのコースを
とることからスタートして、
自分のキャパシティーを考えてください。遅れることは自信をなくすことにつながるかもしれませんし、途中で止めることにもなるかもしれません。
良い学校・機関はそのためのアドバイスをしてくれるでしょう。
企業や機関のオンライン学習ユーザーにとってはますます増えつづけるオプションの中から適切な環境を整えることが重要です。
そのためにきちんとしたライセンスを買うか、それなりの数をそろえるなどしなければなりません。お薦めできるシステムとしてエデュノミクス社の
Learning-OS
があります。それは、システム管理者、コミュニティ管理者、インストラクターはリアルタイムでアクセスでき、各学習者に必要な、
管理・評価・指導のための情報が入手できるというものです。同社は学習効果をあげることにポイントをおいています。
エデュノミクス社へのお問い合わせは: Tel: (03)
5206-6845, Fax: (03) 5206-6846
E-mail: ben@edunomics.com
最近では信用できる面白い e-ラーニングのオプションとして、日本に拠点をおき、アクセスを便利にし、サポートを提供しているところも出てきました。
以下にいくつかの例を挙げてみると:
目黒区のインターナショナル・セカンダリー・スクール (ISS) は環境に恵まれた中学生・高校生向けの
e-ラーニングによるユニークなサポート校です。
プリンシパル/ディレクターのアラン津田は、80年代初頭から日本において、従来にない新しい国際的な教育を普及することに強い意欲をもっていました。
"従来型のインターナショナルスクールに疑問を持つ生徒や現在の日本の教育システムに対して不満を抱いている学生が ISS に集まってきています。
「ISSの学生は、ノース・ダコタ・ディビジョン・オブ・インディペンデント・スタディーが認定しているコースプログラムを受講し、
在校期間中は教師陣によるサポート体制をとっています。オンライン学習および遠隔学習とそれに対するサポートは、
特に中学生や高校生にとっては必要不可欠なものです。
ISS へのお問い合わせは: Tel: (03)
3710-1331, Fax: (03) 3710-1319
E-mail: director@s2.catv.ne.jp
カナダのブリティッシュコロンビア州にあるガルフ・アイランド・スクール・ディストリクト
はブリティッシュ・コロンビア州の教育を
オンラインシステムによって日本でも受けられるプログラムを開始しました。このプログラムはグローバル大学ドットコム株式会社とカナダ教育連盟が
支援しています。プログラム・ディレクター、 Dr. Scott Bergstrome
によると、日本の国公立・私立高校およびインターナショナルスクールに通う
学生達が単位を修得したり、単位取得目的以外のプログラムを受講できるばかりでなく、日本に居ながらにして、カナダやアメリカをはじめとする
高校・大学等の海外留学を目指す学生達のために開発されたということです。
ガルフ・アイランド教育プログラムへのお問い合わせは:
Tel: (250) 537-9944 ext. 203, Fax: (250) 537-9512, E-mail: sbergstrome@saltspring.com
サザーン・ニュー・ハンプシャー大学 (SNHU) は
1996年に遠隔学習プログラムをを始めて以来、現在では世界中 23の時差の異なる地域で勉強を
進めている学生に対してオンライン・プログラムを提供しています。毎年 8,000人以上の生徒がこのプログラムを受講していますが、
オンラインということで定員の制限はありません。SNHU は学士課程プログラム、修士課程プログラム及び MBAプログラムもあります。
SNHU
遠隔学習へのお問い合わせは: Tel: (603) 645-9766, E-mail: de@snhu.edu
リバプール・ジョン・ムーア大学オンライン・プログラム
は、リソース・ディベロップメント・インターナショナル株式会社(RDI)
と呼ばれる英国を代表する企業によって運営されています。ビジネス・スタディーズ (MBS)
の修士課程は2年間のプログラムで、インターナショナル・ビジネス、 情報管理、経営およびオペレーション分野までカバーしています。 RDI
のマネージング・ディレクターのジョン・ホールデンによると、 世界各国からの RDI のオンライン・コース受講生が飛躍的に増えているといいます。
RDI へのお問い合わせは: Tel: 44 (0) 24 765
15700, Fax 44 (0) 24 765 15701
E-mail: jholden@rdi.co.uk
向こう 3年間で日本のブロードバンド・ユーザーはおそらく3千万人を超えるでしょう。
2008年までには日本はブロードバンドの普及状況によっては世界最大の
IT国家となることが可能です。前述のシナリオどおりに進めば、e-ラーニングおよび遠隔学習のユーザー・サプライヤー双方にとって、
ますますエキサイティングな機会が増えることになるでしょう。










